看護のはなし

退職するタイミング

先日、看護師が集団で退職したというニュースがあった
看護師の人員不足はどこの病院も問題になっていることだろう
私が勤める職場も同様
人手が必要な部署へ他部署から手伝いに行かされることもある
結局のところ一時凌ぎで根本的解決はできていない

我慢して我慢した結果が今回のニュースとなって表面化しただけ

退職のタイミングは一見難しいように思う
人手がないことを現場で感じているならなおさらい言い出し難いのだろう

今日の「ことりのつぶやき」は退職のタイミングについて
綴っていこうと思います

結論としては
改善できない状況であれば退職するという選択が必要だと思います
やりたいことが見つかった時もタイミング

我慢が美徳と教育をされてきた日本人
少々のことならと考えるかもしれないが
「少々」なんて人によって違う物差しで判断できることではない

家庭や体調、自分の心に我慢させて続けることに意味はないと私は思う

改善できることは改善する
当たり前のことがなぜできにくいのか

日々の業務量の多さ、人間関係のストレス
そういったことから「改善するための行動」をする余力がないのだ

理不尽な環境から抜け出そうとしたり
新しい環境に飛び込もうとするとき大きなエネルギーを必要とする
具体的に言えば
上司に改善を求めるためには現状を伝える必要があるし
それによって上司や周囲の人から何を言われるかなど
不利益を生じるのではないかというストレスがかかる
退職しようと思えば退職の意向を上司に伝えるとそこで面談をさせられる
なんとか引き止めようとする上司と話し合うことのストレスを考えると
それだけで気が重くなる

病院によっては退職の意向を早期に伝えなければならない
以前私が在籍した病院は半年以上前に伝えないと辞めれないと言われた
これば次年度の人員募集に関係するからということだったが
退職する側には関係のない話だ
だが良くしてもらったスタッフや上司のことを考えると
突き離せない心境もわかる
でも罪悪感を感じないで欲しい
幸せになるための選択だから

他にも我慢してしまう現状は様々だが
このように我慢をした状態我慢の続くと
辛い現状にもかかわらず「脳が辛くない」と認識を変えてしまう
身を守るための行動だが結果として心身に影響を及ぼすことになる
そして辛い状況がまた続くのだ

ではやめるタイミングとはどういう物なのだろうか

緊急の退職のタイミングは心身に影響が出たときだ

休職制度を利用することができればそれがいいが
休職しても根本的な問題が解決できないならまた同様に心身に支障をきたす
前述のように「脳を騙し騙しやってきた」状態だと
心身状況はかなり悪くなっている場合がある
私の場合、休職をしたが結局は復職しても状態が改善することはなかった

家族や大切な人との関係に支障をきたす場合も早急な対応が必要だと思う
仕事の代わりはいるが家族や大切な人との関係を続けていくのは自分しかいない
仕事をやめないで調整できる方法を考えることは必要だが
誰かの我慢が生じる場合、必ず後で問題となる

やりたいことが見つかった時もやめるタイミングだと思う
仕事をしながら他にやりたいことをしていくこともできるが
職場にその部門がないとか
全く違う仕事をしたいという場合転職を考えると思う
これに関しては他にも伝えたいことがあるのでまたの機会に

今の仕事の状況が自分にあっているのかどうか
それを考える時間を持って欲しい
やりたい仕事ができているのか
思い描いた生活が送れているか
なんのために仕事をしているのか
そんなことを考える余白が必要だと思う

私は看護師の仕事が好きです
今回の看護師の集団退職というニュースが悲しくて仕方ない
我慢した人がどれくらいいたのだろう
患者さんはどうなったんだろう
看護師の仕事に失望した人がどのくらいいるのだろう
やめることを推奨しているわけではない

看護師という素敵な仕事が続けられる優しい社会になってほしい
看護師が集まって「看護師って仕事いいよね」
と笑顔で話せる世界になりますように

 

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