自分を知る

恵まれている環境と葛藤

持っているものを冷静に考えてみると
恵まれた環境にある

自分をよく見せるために努力してきた
嫌われないために
見捨てられないために

いい子でいないと見てもらえない環境で育った
いい子でいなければといつも考えていた

資格があって
仕事があって
子供がいて
住むところがあって
コミュニティがある

いつも楽しそうにしているね
いつも優しいよね
そう言われると少し後ろめたくなる

いつも楽しいわけはないし
いつも優しいわけではない
ただそう見せているだけ
取り繕った自分を出しているだけ

本当はすぐにへこむし引きずってしまう
誰にでもなんて優しくできないし
傷つかないでいられるなら波風立てないで居たい

平和主義といえば聞こえはいいが
自己保身だと私は思っている

感情的な人を見るとたまに羨ましくなる
感情のままに行動できれば楽なんじゃないか

隣の芝は青い
ないものねだり

私の中にはもっと黒くてドロドロした感情がある

周囲の評価と自分の評価のずれ
そこに葛藤が生じる

私はそんな人間じゃないのに
そんな風に思えば思うほど本当の自分がわからなくなる

自分探しという言葉に飛びついた時期がある
自分を好きになるためにどうしたらいいか
インナーチャイルドに向き合うとか
自己肯定感を高めるとか
世間に溢れる自己啓発本

どれかに答えがあるんじゃないかと飛びつく
何となく分かったような気持ちになるが
やっぱり本質は変わらない

そんなことを何年も繰り返してきて気づいたこと

周囲によく見られたいと思う私
トラブルに巻き込まれたくないから自分の意見を言わない私
そんな私も本当の私なのだ

安心して過ごせる環境にあれば好きなことも言える
信頼できる場所ならばありのままの自分を出せる

考えすぎていた

ダメな自分を見せても否定しない人がいる
休んでも良いと言ってくれる人がいる
そんな環境を体験して
自分のことを少しだけ受け入れることができた

職場には色んな人がいて自分の意見を通すだけで回らない
仕事で信頼できるからといって
自分を全部さらけ出せる場所ではない

私は患者さんが好きだ
より良い状態になってもらうために
どうしたら良いか考えて行動する
そのために必要な人間関係を構築するため
そこに視点を置けば自分の行動が
「いつも楽しそう」「いつも優しい」
と他者から評価されるものになる
職場の人間関係のためにそうしているのではなく
患者さんのためにしている行動
他者の評価と自分の考えのズレが是正される

そうやってズレを一つ一つ修正していくことで
自分の心に気持ち良く
好きな看護に集中できる

患者さんのために人間関係を築く
そんな考えは淋しいと思う人もいるかもしれない

私の世界は職場だけではない
もっと広く
もっと深い

ひとつの場所にこだわる必要はない

職場
ママ友
親族
学校
どれも繋がりのあるコミュニティ
そこに少なからず利益関係が含まれる
少しのことで問題が生じる

たとえ現時点で大切だと思うコミュニティであっても
自分を傷つける環境に身をおくことはやめた方が良い

資格があるからどこででも働ける
子供との繋がりはどこにいても離れない
住むところやコミュニティだって自分で選んでいける

苦しい場所に留まらないといけない理由なんてどこにもない

自分が何を大切に思っているか
その場所で何をやって行きたいか
大切なものに集中できる環境を作る

心が穏やかに過ごせる場所を見つけることができた時
大切なものを大切にできる強さが心に生まれる

自分の考えや気持ちを素直に吐露できる場所

貴方にはありのままの自分を見せられる場所がありますか

貴方の心の葛藤が少しでも軽くなりますように

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