知識

適応障害

はじめに

最近、適応障害という言葉を耳にする機会が増えました

実際、私も「適応障害」と診断されました

今日の『ことりのつぶやき』は
『適応障害』について
綴っていこうと思います

正しい知識

以前『正しい知識』について
綴っています

私が正しい知識について綴っていこうと思ったのは2つの理由があります
1つ目は私自身が正しい知識を身につけて元気になること
2つ目は正しい知識を持つことで
傷つく人を減らしたいから

精神疾患にはまだまだ偏見があります

他人の心無い言葉に傷つく事も
その傷は治ろうとする気持ちを阻害します

例え悪意が無かったとしても
そんな状態の人に向ける言葉には
影響や意味があることを知って欲しいです

例えば

『適応障害』ってココロが弱いからなる
そう思っている人がいます

器質的問題でストレスに弱い脳はあります
たとえココロが強くてもかかるストレスが
大きく長期になれば発症します

考え過ぎ
気にしなければ良い
そんな問題では無いのです

確かに「認知の歪み」があります
事実と自身の捉え方にズレが生じると
行動を誤ってしまう

だから認知行動療法のような治療も

幼少期からの考え方の刷り込みや
これまでの経験から
歪みの大きさは人それぞれです

簡単に「気にするな」
なんて言葉で片付くはずはありません

「自分が選択してきた事が原因なら
自業自得」
そう言われそうですが
自己判断が出来ない幼少期から
積み重ねられたものを
はたして自己責任と言えるのでしょうか

適応障害について

過度なストレス(過度な疲労)を受けて
うつ症状を発症するもの

うつ症状とは

  • 疲れやすさ
  • 睡眠障害
  • 不安感の増大
  • 自己肯定感の低下
  • 食欲低下(または過食)
  • 思考力の低下
  • 認知機能の低下

これらの症状が起こると
仕事や日常生活は上手くいかなくなる

普通に疲れている時にミスを起こしやすい
それと同じでストレスから脳や身体が
常に疲れた状態にあるです

ミスが続けば他者の評価も下がる
それを分かっているから
他者の目を気にしてしまう

冷静にみて異常な状態
でなぜこんな状態になっても
受診しない人が多いのでしょうか

受診が遅れる理由

自分だけじゃないと思う

過度なストレスに陥っているのは
自分だけでは無い
そう考えると我慢しなければという
思いになります
日本の教育課程の中で『我慢は美徳』
と考えられる傾向にあることも
影響しているのかもしれません

疲れているだけと思う

過度な疲労が原因だから
あながち間違いでは無い
「失敗の繰り返し」「過度に自分を責める」
疲れているだけでは起こらない状態

ただの疲労と考えてしまうのは
仕方ないのかもしれない

精神疾患への誤った認識

精神疾患への誤った認識を持つのは
周囲の人だけでは無ありません

「もし自分が精神疾患だったら」
そう考えると様々な不安が生じます

人は未知のものに対して不安になる
受診に否定的になってしまいます

適応障害の治療

まず第1は休息をとる事

必要に応じて対症療法的に内服を
処方されます
眠れなければ睡眠導入剤
不安が強ければ抗不安薬

とにかく休める環境を作ることが大切です

私がそうだったように
仕事が途中で迷惑をかける
人が不足しているから休めない
何らかの理由をつけて休職を延期しがちです

仕事はどうにかなります
引き継ぎが必要なら引き継ぎをすれば
大丈夫だし
人の不足は管理者が考えることです

休息を取り元気な状態で職場に還元する
そう考える方が建設的だと思いませんか

理解していても踏み出せないのは現実

相談できる人に何が原因か
休職出来ない理由を相談することが大切です

そしてストレスや疲労の原因から
早急に距離を置く事が大切なのです

休職中の生活

休むことに集中

最初は仕事のことや
休んでいることへの罪悪感
何かしなければという焦燥感

集中して休めない気持ちが出てきます
正しい判断もできない状態が多いので
とにかく『1日中寝る』を基本にします
インフルエンザなどと一緒
何もしないのが一番です

少しづつ始める

疲労感や不眠が解消されれば
少しずつ動こうという気持ちになれる
簡単な家事や趣味、散歩など
負荷をかけないように動き始める

リハビリと一緒で体調をみながら

回復してくると考える余裕ができる
回復し同じ環境に戻ればまたストレスとなる
仕事量を減らしてもらう
部署変更
転職を視野に入れて
回復後の働き方についても考える必要がある

そして自分についても考える時間を
持つ事が大切だと思います
認知の歪みを無くしたり
自分のやりたいことにフォーカスしたり

これについては長くなりそうなので
別の機会に綴っていこうと思います

休職期間

適応障害の休職期間は
主治医と相談になりますが
3ヶ月から1年と言われることが多いです
経済的問題など難しい場合もありますが
これから先のことを考えると
ここでしっかり治療しておくことが
重要であると再発した時に感じました

傷病手当の手続きなど
職場と相談してみてください
社会保険に加入している場合
傷病一時金の支給があると思います

おわりに

治療には家族か周囲の人の協力が必要です

身近な人だから弱い所を見せたくなかったり
拒絶や否定をされたらと
不安になりやすいです

貴方が周囲の人を大切に思っているように
周囲の人も貴方を大切に思っています

貴方がストレスで押しつぶされてしまう事を
望んでいる人はいません
信頼出来る人に相談してください

貴方は決して1人ではありません

貴方の苦しみが少しでも軽くなりますように

 

励みになりますので、良ければポチッとお願いします

ブログランキング