看護のはなし

看護師になりたかった

大きくなったら何になりたい
子どもの頃によくされる質問です

子どもの頃のあなたの夢はなんでしたか
その夢はどんなふうに変化していきましたか

夢を実現したかのような私ですが
その過程で気持ちは変化していきました

今日の『ことりのつぶやき』は
私の夢に対する気持ちが
どのように変化していったかを綴っていこうと思います

目次

  • 自己紹介
  • 子どもの頃の夢
  • 自立するための手段
  • 理想と現実
  • おわりに

自己紹介

ことりです

看護師経験20年以上

娘、ハムスターと気ままな生活中

うつ病・摂食障害・全身の痛みを経験

自己肯定感が低く、色んな資格を取りまくりました

笑顔で働く看護師が増えて欲しいので発信活動などを行なっています

子どもの頃の夢

身体が弱かった幼少期
近所の病院に通院していました

病院は退屈
身体が辛いとき
白衣を着て笑顔で話しかけてくれる看護師さん

素敵な笑顔
優しい対応
テキパキとこなす仕事

そんな様子を見ながら
素敵だなと感じていました

小さい頃の夢は「看護師」になりました

自立のための手段

聞かれて答える夢が「看護師」でしたが
夢だった「看護師」は
自立するための手段に変わりました

きっかけは父の一言
「お前のせいだ」
私を迎えに来る途中で事故にあった母
事故自体は大きなものではなかったものの
その日に父から言われた一言は
私の気持ちを決定づけました

小さい頃から兄と比較され
『自分は大切にされていない』と感じていました
「いつかは実家を離れる」
漠然と考えてはいました

今考えれば
事故を起こした母の狼狽ぶりに
父も動揺していたんだと思います
その言葉を責めるつもりもありません

しかし幼かった私の心に
家に私の居場所は無いんだという悲しみ
逃げ出したいという思い

看護師になれば仕事にも困らないし収入も少なくない
学校に行く必要があったのですが
自宅から通えるところには学校がなく
寮生活のため、家から出ることができる

1日も早く家を出たかった私は
看護師になる道を選びました

資格さえ取ればこの家に帰ってくる必要はない
悲しい記憶から逃げられる
そう思っていました

家から離れた場所で看護師になり
離れて家族を持った時に
昔の自分と向き合うことができました

理想と現実の違い

小さい頃に思い描いた「白衣の天使」
実習が進み
就職して臨床を経験するうちに
綺麗なものだけじゃないことを知ります

SNSなどで時々見かける
「実習が辛い」
「仕事やめたい」
臨床に入ると気持ちわかります

私が学生の頃も
臨床実習は大変でした
実習に行くにあたっての事前学習
実習中の記録物
厳しい指導者がいたり
スタッフが冷たかったり
トイレで泣いたこともありました

就職してからは
自分の知識や技術が未熟であればあるほど
怒られたり落ち込んだり
人間関係に悩んだり
やりたい看護があっても否定されたり
患者さんの最後の時に
「もっとできることがあったのでは」
後悔したり

そんな思いをしながらでも
看護師を続けている理由
「患者さんが好き」
「看護は素晴らしい」
この2つが大きい

おわりに

子どもの頃に憧れていた
近所の病院の看護師さんも
素敵な笑顔の裏には辛いことや悲しいこと
優しい対応の陰には理不尽なことや怒り
テキパキこなす仕事のために知識や技術を増やすための努力
そうやっていたのかなと思います

小さな頃の夢と
実家から離れるための手段でなった看護師

私は看護師になってよかったと思っています

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